10月11日(木)、「平成30年度まちづくりコーディネーター育成講座」の第1回が陸前高田市コミュニティホール小会議室で開催されました。
本講座は、市民主体のまちづくりの旗振り役となるコーディネーターの育成を目指し、当センターが毎年開催しているものです。今年で7年目となる今回は全5回。まちづくりに関する基礎知識から実践、事業の評価の仕方まで様々なことを学びます。
第1回のテーマは「まちづくりの基礎を知る」。
講師は毎年このテーマの講師をお願いしている、「いちのせき市民活動センター」センター長 小野寺浩樹さんです。
初回の今回は、まちづくりや地域づくりの基礎をしっかりと学んでいきます。
○まちづくりとは?
一口にまちづくりと言っても、イメージするものは人によって様々です。参加者の皆さんが思い描く「まちづくり」の取組みを挙げてもらうことから講座は始まりました。
まちづくりには、商品開発やイベントなど市外からの注目を集めることを目指す “地域おこし”と、地域の人々の生活の場を住みよくすることを目指す“地域づくり”の2種類があります。まちづくりの取組みと言うとどうしても前者の“地域おこし”に目がいきがちですが、より住みやすい地域をつくるためには地道な“地域づくり”も重要な取り組み。住みやすいまちにならないと移住者も増えていきません。
まちや地域の活性化にはどちらも大切な取り組みであること学びました。
○まちづくりの主体は誰?
まちづくりは誰が担うものなのでしょうか?その担い手は、大きく四者に分けられます。それが、地域コミュニティ(住民)・NPO・企業・行政です。
それぞれに違う立場、目的、価値観を持っていて、それぞれ得意なことやできることが異なります。人が少なくなり、担い手が高齢化していくこれからのまちづくりでは、どこか一つが担うのではなく、みんなで協力して取り組むことが必要になってきます。
それぞれの強みを理解しお互いに役割を決めながら、協力して地域の課題を解決していきたいですね。
○少子高齢化と向き合う
日本全国で問題になっているのが少子高齢化と人口減少です。少子高齢化・人口の減少により、今のままの地域運営では、地域の維持・継続がどんどん難しくなっていくことが考えられます。
これからの地域づくりは、高齢化社会に備えた活動の見直しや支え合いの仕組みを考え、人が少なくなったときに耐えられる地域づくりをしていかなければならない、と小野寺さん。
参加者のみなさんは、地域の現状や将来的な数字をみて、少し不安そうな表情でしたが、同時に”自分の地域ではどうするべきなのか”を考えているようでした。
2時間弱の講座はあっという間に終了。
講義中のみなさんの地域の現状・これからについて真剣に考えている姿はとてもかっこよく印象的でした。参加者の方からは、「活動に少し不安があったが再確認できて心強かった。」「地域の意見の貴重さに気づくことができた。」となどのお声があり、少しでも地域活動のヒントを見つけていただけたようでとても嬉しく思います。
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第2回は10月25日(木)「事業・活動の種を見つける」です。
まちの過去・現在・未来を見つめながら、地域をもっと元気にするための事業・活動の種の見つけ方を学んでいきます。
参加費について、「全部を通して出るのは大変…」というお声がありましたので、1回だけの参加と5回通しての参加で、参加費を分けることにしました。それぞれの参加費は以下の通りです。
◎参加費 各回の参加… 1回1,000円
全5回通しての参加…3,000円
受けたい講座があるけど1回のために3,000円はちょっと高い…そう思っていた方、興味・関心のある回だけの申し込みも可能ですので、どうぞお気軽に協働センターまでお問い合わせください。
まだまだ参加者を募集していますので、ぜひご参加ください。