3月2日(土)、平成30年度まちづくりコーディネーター育成講座 実践編「まちあるきでまちをもっと知ろう!」を開催しました。
今回は、昨年の10月から12月に行ったまちづくりコーディネーター育成講座の実践編として、実際に地域を歩き資源や課題を探すフィールドワークを体験し、実践を通してより深く手法を学ぶ機会として開催しました。
講師は、当センター長三浦が務めました。
○まちづくりの進め方
フィールドワークに出かける前に、まずは講座のおさらいから始まりました。
まちづくりには、
・「プラスをプラスに」(今あるものをもっと良くする)
・「マイナスをプラスに」(今ないものを良くする)
の二つの方法があります。
事業や活動を行う時には、まず活動の種となる地域のプラス要素(資源)とマイナス要素(課題)、地域の現状を知ることがとても大切です。
○「まちあるき」とは?
「まちあるき」は、まちを実際に歩いて、地域の良いところや課題を見つけたり、洗い出しをするまちづくりの手法の一つのことです。
いつも私たちが何気なく見ている景色の中には、地域のお宝や課題がたくさん潜んでいます。ここで大事なのは、「これ、なんだろう?」という視点で景色を見ること。普段の生活の中でもじっくり見てみるといろんなことに気づくかもしれませんね。
今回のまちあるきコースは高田町鳴石地区。
当日は少し風が冷たかったですが、カメラを片手にゆっくり歩きながら、地域の魅力を感じるものや心配に感じる場所などを探していきます。
実際に歩いてみると、縁石のブロックが壊れていたり、側溝のふたがなくて危険な場所があったりと車で通っただけでは気づきにくい地域の課題が見えてきました。
また、途中で野生のキジ(オス)を発見。残念ながらカメラには収められなかったですが、キジも立派な資源ですよね。
午後は撮影した写真とメモを地図に落とし込む“地域資源マップづくり”。
見つけてきた資源や課題をマップにすることで、具体的な取り組みを考える時に役立つ材料になります。
マップにしてみると、「あの場所はこうしたらどうかな?」「あれは何かに活かせないだろうか?」と早速いろいろな意見が出ました。
参考までに過去に作成したマップと比べてみると、その時の課題が今もそのままになっていることや、今回とは違う視点があることが見て取れました。
まちあるきは、地元の人と外の人の視点、天候や季節による視点の違いなど、同じ場所を歩いても、視点や視線が違うことで見つける内容が異なります。
また、テーマを設定することで、歴史・観光・防災など様々なことにも活用できます。
地域に合わせたテーマ、必要なテーマを設定して「まちあるき」をするのもいいですね。
今回は、実際にまちあるきを体験してまちづくりの手法を学びました。みなさん、地域をじっくり見て歩くのはとても新鮮だったようで、それぞれの気づきがあったようです。
ぜひ、みなさんの今後の活動に取り入れてみてくださいね。