12月14日(土)陸前高田市コミュニティホールで「おらいのごはん~ゆべしをつくってみよう~」を開催しました。
本企画は2023年秋に発行した“みんなでつくったたかたの教科書”の関連企画として実施。
たかたの教科書の家庭科ページでは、”おらい(我が家)のごはん”をテーマに、郷土料理や家庭料理を取りあげています。
今回のメニューは気仙地域の郷土料理「ゆべし」
実は…たかたの教科書に掲載されていないんです…(/ω\)
ということで、今回は陸前高田市食生活改善推進員の熊谷さんと村上さんを講師に迎え、昔ながらのゆべしの作り方を教えていただきました!
今回の講座は本当にたくさんの方にお申し込み・お問い合わせをいただき、急遽午前午後の2部開催に。
当日は午前午後合わせて29名が参加し、みんなで地域の郷土料理を学びました。
◆気仙地方のゆべし
「柚餅子(ゆべし)」は柚子を用いた菓子のことで、柚子の香りを生かしつつ、保存性を高めた食品として考案され、当初は貴族や武士の間で珍重されていたようです。
現在は全国各地でその形状・味・製法はそれぞれ異なり、その土地ならではの様々なゆべしが存在しているようです。
気仙地方の「ゆべし」といえば、米粉を使った伝統的なお菓子として昔から各家庭で作られていて、棒状のものが一般的。
祝言の際には引き出物としてご近所に振舞われていたそうです。
◆ゆべしをつくってみよう!
今回はニッキときなこの2種類のゆべしに挑戦✊
地元の方には馴染み深い”ゆべし”ですが、お店で買って食べるけど作ったことはないという方も多いようです。
中には「いつかは作りたいと思っていた」とこの日を楽しみにしていた方も!
ゆべしの材料は米粉と砂糖などいたってシンプルですが、入れる順番、どのくらいこねるのかは実際に教えてもらわないとわからないもの💡
講師のお二人には、最初から最後まで丁寧に教えていただきました!
作り方は、材料を混ぜ合わせて熱湯を入れて、しとねる。
蒸したものに砂糖を入れて、しとねる。
※しとねるとはよくこねること
このしとねる工程がとても大事で、とても体力がいるんです💪
昔は力仕事であることから、ゆべしは男性が作るものとされていたそうです。
ゆべしの熱さと固さに苦戦しながら、腰を入れてグッグッと順番にしとね、みんなで協力してゆべしを仕上げていきました。
最後に筒形に形成し、巻簾で整えたら完成✨
お店に並んでいるようなゆべしの出来栄えにみなさん満足げな様子でした(*^^*)
実際に食べてみるとニッキの香りが口の中に広がり、みなさん「おいしい」と自然と笑顔になっていましたよ♪
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今回は地域に受け継がれてきた郷土料理をみんなで学び、味わいました🍴
参加者の方からは「作り方を目で見て、手で経験することができ勉強になりました。」「お正月が近いのでぜひ作ってみたいです。」と感想をいただき、郷土料理を学び親しむ機会になったようです。
また、講座中はそれぞれレシピにメモを取りながら熱心に聞いている姿がとても印象的で、みなさんの学ぶ意欲に私達も圧倒されました!
ぜひいろいろと試しながらお家でも作っていただけると嬉しいです☆彡
陸前高田の海・山・川の豊かな恵みを受けたお魚やお野菜はどれもおいしいものばかり。
そんな食材や地域で受け継がれてきた料理をみんなで次の世代に残していきたいですね!